グルメ王国のひとつでもある台湾は、人によっては何を食べても美味しいと言われます。
その中でも台湾の代表グルメといえばもちろん小籠包。
台北の中正紀念堂周辺にも美味しいグルメを味わえるお店が集まっていますが、小籠包の名店も集まっています。
中正紀念堂でたっぷり観光した後もっと台湾旅行を満喫するために、本場の小籠包食べ歩きをしてみました。
中正紀念堂周辺で小籠包を食べられるお店
中正紀念堂からすぐの店や、少し足を延ばしたところにあるお店を、食べ歩いた順にご紹介します。
ずいぶん前に行ったので価格は最近の目安として見てくださいね。
杭州小篭湯包 本店
中正紀念堂の東側の道路を渡ったところにあります。
安くて美味しいという評判がこの店をここまで大きくしたようですが、まさにその通りだと思います。
価格は少しずつ値上がりしているようですので、参考程度に。
営業時間
ほとんど毎日営業しています。
営業時間 | 月~木・日 | 11時~22時 |
金・土 | 11時~23時 | |
定休日 | 旧正月の3日間 |
混雑状況
平日でも大人気で、常にお客さんでにぎわっていました。
マイル子は開店と同時に入ったのですが、徐々にお客さんが増え、お昼時はほぼいっぱいになっていました。
週末はもっと多いと思いますが、注文してからあっという間に小籠包が届くのでけっこう回転がいいような気がしました。
注文方法
お店に入ったら席に誘導され、伝票を渡されます。
商品名や値段が印刷された伝票に、個数を記入して渡してください。
飲み物は有料ですが、店内にある冷蔵庫からセルフサービスで取り出して席に持って行きます。
ショウガや酢醤油もセルフサービスです。
感想
初めてで一人なので、どれだけ頼めばいいのか見当がつきませんでした。
普段餃子10個とチャーハンもへっちゃらになるマイル子。
それとの比較がどう関係するのか自分でも分かりませんが、ひとまず2種類の小籠包を頼みました。
注文は入店後渡されるこの紙に、注文したいものと個数を記入して渡すだけ。
飲み物は店内にある冷蔵庫から取り出して飲み始めて大丈夫。最後にきちんと精算されます!
小籠湯包
全く臭みもクセもなく、中華の風味を感じつつもあっさり食べやすかったです。
たっぷりの餡と肉汁、いくつでも食べられそうなくらい、万人の舌に合いそうなオールマイティーな味付け。
豚肉のコクがしっかりあり、薄い皮も破れることなく持ち上げられる。
シュウマイのようなミンチの塊といった感じではなく、口の中に入れると適度な具合で崩れるとでも言いましょうか。
初めて食べたものは衝撃や感動を含め、特に記憶に残りやすいと思っています。
今後これを基準に小籠包を語っていくようになるのだと思うと感慨深ささえ感じ、小籠包の大ファンになるきっかけの味となりました。
小籠湯包 8個(150元)
蟹黄湯包(蟹みそ入り小籠包)
小籠包のうまみにコクが加わります。
でも磯臭さもなく、一瞬「え、蟹みそ?」というくらい、マイル子には蟹みその特徴は強く感じませんでした。
小籠湯包の感動が強すぎたせいかもしれません。
蟹みそ入りの小籠包は、小籠湯包を食べた流れでそのまま一気にいただいた感じです。
いや、これも美味しいんです。
これを先に食べたら、それはそれで衝撃を受けただろう、と思えるほどの味です。
間違えないよう、カニの形をしたマークが入ってます。
蟹黄湯包(蟹みそ入り小籠包) 8個(220元)
盛園絲瓜小籠湯包
杭州小篭湯包本店の裏手にあります。
小籠包16個食べてもまだ食べたくなったのですが、どうせならもう一つ気になっていた別の店も試してみたいと思い、杭州小篭湯包を出てそのまま向かいました。
盛園絲瓜小籠湯包は、以前テレビで地元のマダムが「へちま入りが美味しいのよ~」と興奮気味に食べていたのを記憶していたので、一度訪れたいと思っていたお店です。
営業時間
若干営業時間が短い気もしますが、観光客なら不自由ない時間帯です。
営業時間 | 11時〜21時30分(ラストオーダー 21時) |
定休日 | 無休 |
混雑状況
平日のお昼時に行きましたが、結構空いている席がありました。
あれ、昼間はそんなに人気ないのかな、と思いましたが、ネットの口コミでは混雑している情報も多いです。
こちらは勝手な印象ですが、開放的な杭州小篭湯包本店と違い中華料理店さながらのお店なので、じっくり時間をかけて料理を楽しむ人も多いのではないか、と思いました。
注文方法
杭州小篭湯包同様、席に案内され伝票が置かれます。
メニューを見ながら注文したいものの数を記入します。
感想
とにかくヘチマの小籠包で有名な盛園絲瓜小籠湯包。
もちろん注文するものは1択です。
しかし、こちらは杭州小篭湯包より若干凝った料理も出してくれるようで、一人じゃなかったら色々頼んでみたいと思いました。
ヘチマ小籠包
あの繊維の多いヘチマですが、盛園絲瓜小籠湯包にかかればそんなことを忘れるほどで、小籠包の餡とうまくマッチさせてます。
ひとくち口に入れると変な瓜臭さは全くなく、ヘチマの良さをうまく引き出しています。
程よい食感を残しつつも、小籠包の皮と餡とヘチマの噛む力が同じくらいなのでは、と思うくらい、いい意味でヘチマヘチマしていないのです。
小籠包を16個食べた後ですが、ほんのりさわやかな野菜の風味を感じるヘチマ小籠包はあっさり味で、するするとお腹に入っていきます。
こちらはウーロン茶が無料で、ゴマのお汁粉みたいなものも付いてきます。
デザートにしてもいいと思いますが、マイル子はゴマ汁粉を先にいただいて、杭州小篭湯包の名残をリセットしました。
ヘチマ小籠包 8個(150元)
鼎泰豊 本店
小籠包24個食べて、いい感じに満腹に。おやつにこれまた台北のグルメの巣窟でもある永康街で葱油餅を食べようと、歩いて東門方面へ歩いて行きました。
15時頃に鼎泰豊本店前を通りかかると、「待ち時間15分」の電光掲示板が目に入りました。
こちら混雑必須と聞いていたので、マイル子は入れないなとそもそもあきらめていたのですが…。
「これはめぐり逢いだわ」と予定変更。
なんの躊躇もなく入口の受付に並びました。
営業時間
土・日と祝日は限定朝食メニューがあるそうなので、開店前に朝ごはんがてらに利用してもいいかも。
15分前に行けば開店と同時に入店できる可能性があるようです。
営業時間 | 月~金 | 10時~21時 |
土・日・祝日 | 9時~21時 | |
定休日 | 年中無休 |
混雑状況
問答無用の混雑ぶり。
食事時間を大きくずらしても多少の待ち時間が必要のようです。
でもおおよその待ち時間が掲示されるので、整理券をもらったら、永康街をぶらぶら散歩するのもいいですよ。
マイル子は15分ほどだったので、隣の文具屋さんでいろいろ商品を見て過ごしました。
注文方法
入店前に行います。
- 店頭の受付で整理券と伝票とメニューをもらう
- 待っている間に伝票に食べたいメニューの数を記入
- 電光掲示板に自分の整理券番号が出たら受付へ
- 店内の席に案内されたら、その伝票をウエイトレスのお姉さんに渡す
(2016年のことなので、今は違うかもしれません)
感想
天下の小籠包屋さん「鼎泰豊」で、さすがと言える突き抜け感です。
食べ方を教えてくれる手引きが用意されています。
バッグが人目に触れないようにカバーをかけてくれたりと、接遇を徹底された高級レストランですが、少量の注文でも嫌な顔をされることはありません。
美味しいウーロン茶も無料で、席に着いたらショウガも含め、きれいにテーブルセッティングをしてもらえます。
小籠包
5個と10個がありますが、お腹いっぱいなので5個入りに。
噂通りのきれいに均等に18本の薄い皮のひだで包まれた小籠包でした。
小籠包の皮がめっちゃ薄いのに、クタクタになった感じがしない、うどんで言うとほどよいコシがあるみたいな、何とも言えないなめらかさがありました。
あんなに薄っぺらい皮でスープも透けて見えるというのに、箸で持ち上げてもしっかりそれらを包み込んでいます。
味は、食べた3件の中で一番濃厚で繊細さがありました。
少量でもインパクトがあり、お腹いっぱいでも脳裏に焼き付き、もはや芸術作品。
小籠包 5個(105元)
10個(200元)
トリュフ入り小籠包
トリュフを食べたことがないマイル子は、まったく説明の言葉が見つかりません。
小籠包に違うものが混ざってることだけは分かり、小籠包とは違う味があることも分かりました。
でも食べながら、これを美味しい以外でどう表現したらいいんだろう・・・、と集中して味うことができませんでした。
香りも分かる人には分かるのでしょうけど、マイル子には猫に小判、マイル子に食レポさせたらダメなやつでした。
なのでトリュフ入り小籠包のちゃんとした感想は、別の方にお任せします。
トリュフ入り小籠包 5個(450元)
まとめ
台湾の小籠包はどこで食べても美味しいと聞きますが、中正紀念堂周辺でも間違いなく絶品小籠包をいただくことができます。
お店によってそれぞれ味や雰囲気が違うので、食べ歩きで食べ比べるのも楽しいと思います。
日本でも鼎泰豊などの有名店の小籠包を食べることができますが、絶対裏切らないので、ぜひ本場の小籠包を体験してみてください。
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