ウラジオストクへ女性一人旅って興味あるけど、治安がどうなの?って気になりませんか?
ウラジオストクの危険度レベル1は外務省が示す一番低いレベルとされています。
実際危険な雰囲気は感じなかったのですが、楽しい旅のためにお話しします。
1.ウラジオストクの治安
マイル子が行った冬のウラジオストクは、どこにも危険な香りを感じませんでした。
夜遅くまで出歩かなければ、女性一人でもむしろ安心して街を歩くことができました。
しかし、海外旅行は最悪のことも想定できることが大切だと思います。
そのため、在ウラジオストク日本国総領事館の安全の手引きから、特に観光客にまつわる留意事項をまとめてみました。
安全対策上の留意事項
- スキンヘッドで黒皮のジャンパー、ブーツなどを着用した集団を見かけた場合は、すぐにその場所から離れる。(中国人や北朝鮮人を標的とした暴行事件があるようです)
- 日本人は強盗、恐喝、スリ、置き引き等の被害が多い。夜間の徒歩で移動・危険の伴う場所等への出入りはしない。
- 市内における写真撮影に特段の問題はないが、鉄道、空港施設、警察官や郊外にある軍事施設を被写体とすることは避けたほうがよい。
どこの国でも起こりうることですが、ウラジオストクも例外ではありません。
最近の邦人被害例
- 2018 年 6 月 2 日、ウラジオストク市フォーキナ通りで、日本人観光客が鞄から財布を盗まれる被害が発生した。警察は 30 歳の男を逮捕した。
- 2018 年 8 月 16 日、ウラジオストク市セミョノフスカヤ通りに所在するショッピングセンターにおいて、日本人観光客の女性がスマートフォンを盗まれる事件が発生した。被害者は買い物を終えて出入口付近で荷物の整理中、背中側に掛けていたショルダーバッグのファスナーが開けられ、中からスマートフォンが盗まれた。
- 2019 年 4 月 10 日、ウラジオストク市アレウツカヤ通りで日本人観光客が詐欺の被害に遭った。被害者が通行中、目の前で財布を落としたロシア人から金を盗んだだろうと因縁を付けられ、自分の財布を確認させている間に現金を盗まれた。同様の事件は8月にも数件発生している。
- 2019 年 10 月 23 日、ウラジオストク市内からトカレフスキー灯台へ向かうバス車内で、日本人観光客が財布を盗まれる被害が発生した。被害者は混雑していたバス車内で、鞄を肩から掛けていたがいつの間にか鞄のチャックが開けられ財布を盗まれた。
- 2020 年 2 月 19 日、ウラジオストク市内のケーブルカー終点付近において、日本人観光客の女性が5人以上の若いロシア人男性に囲まれ、両替を強制された上で偽札を掴まされた。
冬は寒いので悪いことをする人はいないんじゃないか、と思いましたが、そんなことはなさそうです。
ちょっとした油断で起こっただけではない事件もあるようで、不可避な状況にならないための対策も必要です。
防犯の基本的な心構え
- 目立たない!
服装、持ち物など必要以上に『目立たない』ようにすること。買い物先でたくさんのお金を数える等の行為は、周囲の犯罪意欲をかき立てる。 - 忘れない!
部屋の鍵の掛け忘れ、貴重品の置き忘れ、火の元の始末確認等、日常の基本的な注意・警戒を『忘れない』ように心掛ける。 - 近づかない!
いかがわしい場所、暗がりや人通りの少ない場所等、危険と感じる場所には『近づかない』。
旅行で持ち歩くバッグで案外安全なのが、現地スーパーなどのエコバッグ、というアイディアを聞いたことがあります。
貴重品の管理をしっかり行い、人通りの少ない場所を避けるのが旅の基本姿勢ですね。
ホテル滞在時の防犯対策
- 訪問者対策
訪問者を確認せずに安易にドアを開けない。ドアを開ける前に相手を確認し、施錠を徹底する。 - 貴重品
外出する際、室内に貴重品をそのまま置かず、常に身に着けておく。 - クレジットカード
カードの番号や有効年月日等を盗み見てこれを悪用する犯罪や、カード内のデータをスキミングされる被害にあうおそれもあるため、カード利用の際は目の前で手続きを。
日本人を狙ったホテルでの事件はここ数年なかったようですが、戸締りと貴重品管理は必須ですね。
人通りの多い通りのお店は、ちゃんと店頭でカード処理をされていました。
外出時の防犯対策
- 夜間の一人歩きは絶対に避ける。
- 貴重品はバッグではなく上着の内ポケット等に入れて、必要以上の現金は持ち歩かない。
- 買い物や両替の際には必ず周囲の目があることを念頭に置き、人前で財布の中身が見えるような行動はとらない。(街頭において両替(いわゆるヤミ両替)を勧めてくるのは違法行為です)
- 列車内や飲食店で見ず知らずの人から飲み物を勧められても安易に応じない。
- 列車,バス等の公共交通機関や人の多い店舗・市場ではバッグ等は抱え込むようにして持つ。
- 通行人に声を掛けられても安易に話に乗らずついて行かない。
- 携帯電話をかけながらの歩行は標的になりやすい。
- よく知らない者の車(白タク含む)に乗らない。
万国共通の防犯対策を実践できるかどうかが、安全な旅のカギですね。
2.安心できるホテルやレストランは?
マイル子は一人旅の時はお風呂に入って眠れたらそれでいいので、バス・トイレ共同の宿「ウラド・スターイン」に泊まりました。
清潔で静かで安心して過ごせるさっぱりしたサービスのホテルです。
ダウンを着ずに共有スペースのテラスに出た時ストールを持って来て肩にかけてくださるスマートさは、さすがヨーロッパです。
レストランも、行ったところはどこも明るい接客が印象的で、お会計でも何もトラブルはありませんでした。
スヴォイ フェーテ
ビーフストロガノフが美味しいSVOY fête(スヴォイ フェーテ)。
テーブルナプキンをおしゃれに折ってあり高級感ありますが、カジュアルでもOKな雰囲気。
席は自由に選ばせてもらえます。
ウフ・トゥイ・ブリン
ブリヌイ専門店のUh Ty Blin(ウフ・トゥイ・ブリン)。
カジュアルなカフェですが、誰でも気軽に入れるお店です。
観光客も多いので、一人だろうが日本人だろうが目立ちません。
日本語メニューもあるのがうれしい。
ローシキ・プローシキ
ペリメニやボルシチが有名なローシキ・プローシキ。
とってもポップな外観ですが、ロシアの温かさを感じます。
店員さんのフットワークも軽やかで親しみやすい雰囲気です。
ガイドブックやインスタにもある有名なところしか利用していないのですが、外から店内がよく見えるところが初心者には安心かなと思います。
まとめ
かなり緊張感のあることから始めましたが、実際ウラジオストクへ行ってみると、日本ではないことを意識して旅をすれば、女性一人でも比較的安心して旅行できるところだというのが正直な感想です。
しかし、海外旅行、特に個人手配の旅行ではすべて自己責任になり、いろんな危険も想定して準備しておくことが必要です。
ウラジオストクの美味しい食べ物、美しい景色、温かい人々との出会いを無駄にしない旅行にしたいですね。
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