『タコピーの原罪』が今Twitterで話題に。
かわいいネーミングと重苦しいタイトルから興味を引きますが、読んでみたら違和感だらけ。
一見かわいそうなしずかちゃん…。
2022年3月4日に上巻が発売され、10話で完結といった予想もある『タコピーの原罪』
そんな話題の『タコピーの原罪』ネタバレ気味の感想をまとめてみました。
『タコピーの原罪』とは
『タコピーの原罪』とは2021年12月10日から毎週金曜日に更新されているジャンプ+の連載漫画。
タコピーとはハッピーを広めるために地球にやってたとても無垢なタコの「ハッピー星人(宇宙人)」です。
タコピーは笑わない主人公の「しずかちゃん」に助けられ、お返しにハッピーつまり笑顔にしようと奮闘します。
これが物語を大きく左右するきっかけになるのですが…。
作者は「タイザン5」という漫画家で、『タコピーの原罪』以外にも『ヒーローコンプレックス』や『キスしたい男』といった短編作品があります。
鬱屈とした心理描写が上手いこの作者が結末をどう回収するかが見ものですが、読み進めるととにかく違和感がすごい!
『タコピーの原罪』違和感マックスの感想(ネタバレ注意)
『タコピーの原罪』を読んだ感想は、とにかく毎回違和感と不快の連続です。
ネタバレになりますが、とにかく出てくる大人がおかしい。
クラスメイトもそれに付随してなんだかおかしい。
この作品は「毒親」とそれに育てられている「子ども」しか描かれていません。
ただそれ以外の
- 落書きだらけの学校の机やロッカーを見た担任
- しずかちゃんの落書きや傷だらけのランドセルを見た近所の大人
- しずかちゃんのゴミ屋敷状態の家の中を見た警察官
所謂モブの大人たちのリアクションもなんだかおかしい。
全員しずかちゃんのあまりにも悲惨な現状への言及が一切ありません。
こんな大人ばかりの街への不快感が増すばかり。
そしてよくよく掘り下げるとクラスメイトの子どもたちにも違和感あり。
大々的にいじめが繰り広げられていたにもかかわらず、今まで問題になっていなかったのは主人公の周囲の子どもたちも大人と同様にスルーしていたよう感じられます。
こんな状況に既視感があると苦痛で仕方ないくらいリアルな描写の数々で、人を選ぶ作品とはまさにこのこと。
いじめ否定派の東くんも一見まともそうに見えますが、結局重大なことを隠す選択をしてしまいました。
Twitterでも考察などで盛り上がっていますが、
毎回ストーリーの展開に読者も翻弄され、沼にハマってしまうのです。
『タコピーの原罪』しずかちゃんの結末とは
『タコピーの原罪』はただのいじめられっ子だったしずかちゃんがタコピーと出会ったことで開花してしまった新たな顔。
タコピーのもたらした魔法とも言える道具を多く見せられたしずかちゃんですが、どれも苦しい現状が変えられるものではないと捉えています。
そんなしずかちゃんが笑顔になれるようタコピーは奮闘します。
そして唯一タコピーが道具を使わずしずかちゃんの望む状況になったとき、しずかちゃんは初めてそれを「魔法」と言います。
ここからしずかちゃんの本性が開花するような気配が…。
ちなみに「東くん」だけ下の名前が明かされていません。
これは何か意味するのでしょうか…?
タコピーの原罪上巻まとめ
『タコピーの原罪』がジャンプ+で無料配信中ですが、漫画の上巻が発売。
違和感だらけの環境の中、タコピーやしずかちゃんたちの結末が注目されています。
最終的にタコピーが犯した罪の行く末は…?
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