韓国ソウルの冬は刺すような冷たい風が吹き、観光するには相当な準備を整えて行かないといけないほどの寒さですよね。
しかし、寒い冬こそ食べたい韓国料理があります。
それはタッカンマリ!
東大門でタッカンマリの有名店「陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ」は24時間営業ではありませんが、深夜まで営業しているためショッピングや観光の合間に立ち寄ることが十分可能。
シンプルな鶏鍋はサムゲタンと似て異なる味と食べ方で、簡単に作れそうですが…。
そこで、「陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ」はどんな料理でどんなメニューがあるのか、そしてサムゲタンとの違いにも踏み込んでみたいと思います。
タッカンマリは鶏丸ごとの水炊き風?
タッカンマリが美味しいとは聞き、「はて、タッカンマリとは何ぞや?」
ネットで調べると、なんだかただの水炊きにしか思えません。
出汁もただのお湯に見えて、正直なところ画面から美味しさを想像することはできませんでした。
なにせ韓国料理で想像するのは、「キムチ」「焼肉」「チーズ」などこってりしたものばかり。
しかしこのシンプルな水炊き風のタッカンマリ、韓国旅イチの感動!
ただの水炊きではありません。
食べてみると、さすが韓国料理として君臨しているだけあります。
タッカンマリは丸ごと1羽の鶏をハサミで切りながら煮る豪快料理
韓国語で「タッ」は鶏、「ハンマリ」は1羽という意味だそうです。
タッ・ハンマリ・・・タッハンマリ・・・タッカンマリ!
かどうかは分かりませんが、とにかくその名の通り鶏を丸ごと1羽使用します。
陳玉華ハルメ元祖タッカンマリの鶏は新鮮な若鶏の身を使用し、スープは特許を取得している逸品。そのスープを張った鍋の中に若鶏1羽が入っています。
それを追加の具材と一緒にぐつぐつ煮る料理なのですが、途中お店の方が豪快に鶏を骨ごと切っていくので、お肉だけでなく骨からもお出汁が抽出されます。
唐辛子のタレが決め手の韓国鍋
食べ方は日本だとポン酢ですが、韓国では唐辛子味噌と醤油、お酢を混ぜたタレでいただきます。
お店の方にお願いすると、おすすめの塩梅で作ってくれます。
お好みで辛子を入れてもいいようです。
この唐辛子味噌はただ辛いだけではなく、ちゃんと旨味やコクといった日本人の舌も満足させる辛さで、お酢が絶妙なアクセントになります。
そういえば鶏を煮たスープってネギも一緒に入っているので、なんだかラーメン屋さんが取り出すスープを思い浮かべます。
それとこの唐辛子味噌を混ぜると、美味しいラーメンになるような気が。
こちらにも追加の具材に麺があるのですが、もちろんタッカンマリの食べた方はタレに付けて。
あれだけ煮込んだにもかかわらずジューシーな鶏肉が旨辛ダレととてもよく合います!
辛いのは辛いのですが、刺激だけではないのがスゴイ!
きっとお店によって微妙に違いがあるんでしょうね。
鍋の中には取り放題のキムチを入れたり箸休めにつまむと、より食が進みます。
さて、お腹いっぱいで満足してお店を出ようとしたときに最後の感動が…。
ほぼ「せんべろ」の激安鍋
今回いただいたのはタッカンマリ一つに追加具材やビール。
これで38,000ウォン。1ウォンあたり0.09円なので、日本円で約3,420円(2019年1月)。
3人でいただいたので、一人当たり1,140円!
まさかのせんべろ並み!
お鍋がてんこ盛りになるほどの具材で、しかも鶏丸ごと1羽でこれですよ!
調理に手間がかかっていないこともあるのでしょうが、日本だとビールだけで合計金額の半分を占めてしまいます。
何を食べても美味しい上に安いタッカンマリ最高でした!
陳玉華ハルメ元祖タッカンマリは東大門でも一番人気のタッカンマリ店
ソウル東大門市場には「タッカンマリ通り」というタッカンマリ激戦区があります。
タッカンマリのお店が立ち並ぶ中に陳玉華ハルメ元祖タッカンマリがあります。
ちなみにこの辺りには焼き魚の香りが漂う「焼き魚通り」もあります。
韓国って焼き魚に何をかけて食べるんだろう…などと考えながら歩いていると到着!
週末などは整理券が配られるほどに並ぶようですが、マイル子たちは平日の21時頃に訪れたのですぐに入れました。
それでも店内は人でいっぱい、しかも観光客ではなくネイティブなハングル語を語ってる韓国の方ばかり。
観光客目当てのお店ではなく、本当にソウルでも有名なお店なのでしょう。
タッカンマリ通りの中でも、ひときわお客さんが多いお店でした。
陳玉華ハルメ元祖タッカンマリのメニュー
基本的にタッカンマリと追加メニュー、飲み物といったシンプルなラインナップ。
でもそれで十分です!
基本メニュー | |
タッカンマリ | 2500ウォン(約225円) |
追加メニュー | |
餅 | 1000ウォン(約90円) |
ネギ | 2000ウォン(約180円) |
ご飯 | 1000ウォン(約90円) |
ジャガイモ | 3000ウォン(約270円) |
麺 | 2000ウォン(約180円) |
飲み物 | |
焼酎 | 4000ウォン(約360円) |
ビール | 5000ウォン(約450円) |
マッコリ | 3000ウォン(約270円) |
など |
1ウォン≒0.09円(2020年6月現在)
鶏肉激安です!
陳玉華ハルメ元祖タッカンマリの行き方
地下鉄4号線東大門駅 9番出口 徒歩5分
一般的によく使われる出発点です。
マイル子は夜の崇礼門 (南大門)を見学した後マップを見ながら行ったので、どのルートを通ったかはよく覚えていませんが、屋台が並んでいるところ、焼き魚の香りが漂うところを通ったことは覚えています。
最終的にはグーグル先生がいるので大丈夫!
美味しいタッカンマリを楽しみに目指せば、必ず到着します。
画像:韓国地図コネストより引用
陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ
住所 | ソウル特別市 鍾路区 鍾路5街 265-22 |
営業時間 | 10:30~翌1:00(ラストオーダー23:30) |
定休日 | 旧正月(1~2月中旬ごろの3日間)と秋夕(9~10月の3日間) |
ところで鶏丸ごとの韓国料理って、タッカンマリというよりサムゲタンを思い出しませんか?
タッカンマリとサムゲタンの違い
鶏丸ごと1羽使用するのはどちらも同じなのですが、
タッカンマリ:鶏や野菜などをそれぞれ鍋に投入して煮る。数人で食べる。
サムゲタン:鶏の腹の中にもち米やナツメ、朝鮮人参などを入れてスープに。一人前ずつ調理。
サムゲタンを漢字にすると「参鶏湯」。
「参」は高麗人参を指すようで、これが入らなければサムゲタンではないようです。
そういえばソウル駅のロッテマートには高麗人参が大量に販売されていました。
まとめ
陳玉華ハルメ元祖タッカンマリは東大門のタッカンマリ通りにある、タッカンマリ専門店。
こだわりの材料と安い値段で平日でも観光客だけでなく、韓国の人にも古くから愛されています。
東大門は史跡やショッピングビルが立ち並ぶソウルの一大観光スポットなので、遊び疲れたら陳玉華ハルメ元祖タッカンマリで美味しくパワーチャージするのにピッタリ。
ぐつぐつ煮た鍋の具材を旨辛ダレで食べるので、冬は冷えた体を芯から温かくしてくれます。
よく似たサムゲタンとはまた違う韓国のシンプル鍋タッカンマリをぜひ試してみてください。
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