広島・安芸太田町にあるソロキャンパー必見の『小板まきばの里キャンプ場』へ行ってきました!
どんな天気でも楽しめそうなこちらはソロキャンをしたい人には特におすすめです。
『小板まきばの里キャンプ場』の個性あふれるサイトは、 関東や関西、東海地方などにあるようないまどきの感じがします。
そして牧歌的な原風景たちも、自然を満喫したいソロキャンプやファミリーキャンプの「広島にもあったらな」をばっちり叶えてくれます。
そこでサイトや施設情報、周辺の様子などをご紹介します。
道具をそろえたけどお泊りキャンプに二の足を踏むソロキャンパー志望のそこのあなた。記事をご覧いただいたらきっとその気になっちゃいますよ!
小板まきばの里キャンプ場
マイル子は全国のキャンパーさん、特にソロキャンパーさんの動画を観るのが大好きなのですが、日々の癒しに広島のソロキャンを検索していると、『小板まきばの里キャンプ場』を紹介されている動画をよく目にするようになりました。
気になっていたところ休日に空きサイトがあったのですぐに予約し出かけると、期待を裏切らないソロキャンプができました!
小板まきばの里キャンプ場とは
『小板まきばの里キャンプ場』は2020年8月に4つのサイトから始めた手作りのキャンプ場。
神戸出身の男性管理人と小板出身の女性管理人が共同で営まれています。
もともと東京・品川で働いていたお二人は、関東を中心に登山やキャンプを楽しんでいたとのことですが、定年退職後の人生を考えたとき「そうだ!キャンプ場を作ろう!」ということに。
初めは関東近郊でキャンプ場になりそうな土地を探していたそうですが、実家が持っていた山や田畑を改めて見たとき「ここキャンプ場に向いてるかも。」と。
そして様々なキャンプ場を利用したことで目の肥えたお二人は、「広島県にはないキャンプ場を作ろう!」と決意を固められ、2018年からキャンプ場開設に着手。
休耕田の沼地を1から整地し、種類の違う木々は残しておこうとされたことで、様々な植物を発見することができる自然いっぱいのキャンプ場に仕上げられました。
こちらのテーマは「おじいちゃん・おばあちゃんちに帰ったようなキャンプ場」。
ちなみに各サイト前の植物たちが育つ場所はあぜ道だったそうですよ!
小板まきばの里キャンプ場のサイト(区画)など施設情報
まずは、小板まきばの里キャンプ場のサイト(区画)など施設について。
それぞれの個性やクセをマイル子視点でご紹介します。
小板まきばの里キャンプ場のサイト(区画)
『小板まきばの里キャンプ場』は 芝生のヤマザクラサイト 、 広々のドングリサイト やハンノキサイト、直火もできる野営感たっぷりのミズキサイトと飯場サイトがあります。
夏に伺ったので夏の様相です。
ヤマザクラサイト
芝生を大事に養生させながら、今は特に週末を中心に開放されています。
サイトは3つ。
入口から一番近いこちらはすぐ背後に道がありますが、もともとサイト数も少なく低い位置になるので、人目は気にならない作りになっています。
ドングリサイト
ドングリサイトはかなり広い面積のサイトですが、作りが違う変形型なのでレイアウトを考えるのも楽しいですよ。
雨が降っても水はけは良さそうです。
ただしサイトの土は硬い方なので、かなり頑丈な鋳造ペグなどがよろしいかと。
また開けた景色は西向きで夕日がとてもきれいですが、日差しも素晴らしいので、気になる方は日焼け止めをしっかり塗っておくことをおすすめします!
ドングリ1
夏は一番利用しやすいサイトです。
いい感じに木陰があって朝も西向きサイトにしては早い時間(9時くらい)から日が差し始めます。
とはいえ前方のみで、通路側は安定した木陰で気持ちよさそうです。
夏以外はお昼くらいまで陰っているかもしれないですが、日焼けを気にされるマダムにはいいかも。
低木より後ろの木陰にテントを設営することが多いと思いますので、リビングは半独立型でパーテーションの役割を果たしてくれます。
ドングリ2
ドングリ2は中心に雰囲気ある木が残されています。
この木を境にリビングと寝室を分けても良さそうですし、前方に設営したら後方の通路を通る人からの視線も気にしなくていいなど、工夫し甲斐があるサイトです。
こちらもドングリ1と同じくらいに朝は前方から日が差し始めます。
パーッと広がる前方は、次に紹介するドングリ3と同等の絶景です。
ドングリ3
言わずとしれた、小板の人気を二分するサイトではないでしょうか。
その理由は、とにかく広い!
まっ平の何もないサイトなので、特にファミリーキャンパーさんのかっこいい2ルームテントなどでも好きなように設営可能です。
景色も開けているので、ドングリ4を利用したマイル子は、夜の星空をドングリ3の近くで観賞しました。
とにかく圧巻でした。
ドングリ4
マイル子がこちらを選んだ理由は、目の前と後方に適度に木々が生えているため「雰囲気があるなぁ」と思ったのと、ポコッと出た北側で「ひっそり過ごせるかな」と思ったこと、そして「正面から夕焼けを感じたい」と思ったから。
確かに夕日はまぶしく暑いのですが、ソロなので気軽にテーブルやチェアを動かし木陰を利用したりして快適に過ごせました。
管理人さんがおっしゃる通り北側を向くと、プライバシーを守られ自然に包まれた感が。
ただしドングリ4は夏でもチェックアウトまでほとんど日が差さないため、特に乾きにくいポリコットン製のテントやタープは乾きません。
繁忙期なども対応困難だと思われますが、日当たりのいいサイトが空いていてほかのお客さんへの対応がない時は、乾かすためのロープを張っててくださることもあるようです。
テントの乾燥など気にならない方には、もちろん超絶おすすめサイトです。
ハンノキサイト
ハンノキサイトはドングリサイトのように完璧に整地されているのではなく、自然をいいバランスで残しつつ10×10mほどの十分な広さで、ゆとりをもって自然の中に身を置くことができるサイトです。
若干地面の凹凸が残っていますので、宿泊はマットよりコットの方がいいかも。
しかし2区画しかないため必ず左右どちらかが端っこになり、広いサイトでプライバシーもそこそこに確保したい方にはおすすめです。
ハンノキサイト1・ハンノキサイト2
朝日が一番早く、そしてよく当たるサイトです。
野営っぽさもありながら、車をそばに駐車できる無骨キャンプ初心者にはピッタリかも。
もちろんファミリーでも対応できる広さですが、なにせ先ほどもご紹介した通り地面の凸凹があるため、人数分のコットか分厚いマットなどが欲しいところです。
とはいえキャンプの達人ぽい「無骨」という言葉にわけもなく憧れるマイル子は、ドングリの次に気になるサイトかも。
ミズキサイト・飯場サイト
ミズキサイト、飯場サイトと奥に進むにつれキャンプの達人エリアを感じるサイト。
バイクでキャンプを楽しむ「キャンプツーリング」をするならぜひこちらをおすすめしたいです。
ヒロシになった気分を広島で味わうならココですよ!
重機を入れると早くキャンプ場が仕上がるのですが、そうなると道幅が大きくなってしまい、よくある区画サイトのようになってしまいます。
ご夫妻は自然との調和を大事にしたキャンプ場を目指してこられたので、このような野営感たっぷりのサイトができあがったのです。
実際見ていただいたら実感されると思いますが、時間と手間、今期が必要な手作りのサイトは、広島ではありそうでないんですよ。
この辺りを使うのはまだまだ~って一歩を踏み出せない方も、アウトドア達人のご夫妻が快くアドバイスを下さるので大丈夫!
ミズキサイト1・ミズキサイト2
草に囲まれたこじんまりとしたミズキサイト。
荷物は駐車場(ドングリ4とハンノキ1の間)から自分で運ぶ必要がありますが、台車を貸してくださるそうですし、距離も歩いて1~2分ほどの短い距離です。
ソロキャンパーやカップル、ごく少人数でのこじんまりとしたキャンプをしたいファミリーがおすすめです。
奥にある物体は焚き火台で、直火の焚き火ができます。
熾火をゆっくりいじって、炭を残さず灰になるまで完全燃焼させる達人プレイをお楽しみください!
しかし境界線の大木がしびれますよね~!
飯場サイト
たったひとつの男前サイト。
すぐそばに迫りくる木々の群れとそこそこ平地にしてある感じは、無骨キャンプを無理なく可能にしてくれ、まさにソロキャンパーのためのサイトです。
聖湖キャンプ場もなかなかいい味を出しているのですが、あそこは芝生サイト以外はかなりハードル高いような。
結構サイト内は木の太い根が縦横無尽に張っていて、車でサイトに入ろうとすると改造車でなくとも車の底面を擦ってしまいそうだったり、衝撃で車が故障しそうな感じも。
マイル子がまだまだ修行が足りないからだと思いますが、やはり安全も大事ですよね。
ちらっと視界に入っただけですが、こちらで軍幕を張って焚火をしているキャンプツーリングの人、外観も焚き火の煙も雰囲気あって、まさにYouTubeに出てくるプロキャンパーのような感じ。
カッコよかったなぁ。
小板まきばの里キャンプ場は、広島でブッシュクラフトが体験できる数少ないキャンプ場でもあります!
小板まきばの里キャンプ場のトイレや洗い場など施設情報
次は小板まきばの里キャンプ場のトイレや洗い場など施設についてご紹介します。
トイレ
静寂の闇も体験できるこちらのトイレは夜間は人感センサーを使用しています。
トイレのドアは開き戸とカーテンで「THE DIY」な感じ♡
ほっこりします。
手洗い場もおしゃれ!
トイレの目隠しは何気にテンマクデザインのタープだったような。
洗い場
お湯と水が出るシンクが2つと、水のみ出るシンクが2つの計4つ。
サイト数からするとかなり贅沢な数を用意されています。
各シンク脇に水切りできるかごがセッティングされているのもありがたい。
流しの向かって右側にあるのは炭捨て場。
こちらは草や木々が多いので燃え移りは特に注意が必要です。
火消し壺などを使ってしっかり炭を消火してから捨ててくださいね!
洗い場の横の缶に炭を捨てることができ、洗い場の裏では焚き火台を洗うところもあります。
使ったホースは木の枝にくるくる巻いてお片付け。
車のホイールを洗う時なんかに使うブラシも一緒に置いてあります。
それにしても木を利用して作られたこの階段、かなりいい仕事をしてくれます。
しゃがんで焚き火台を洗う姿勢は、体の硬いマイル子にはまぁ厳しいんです。
でもこの階段に腰かけてゴシゴシやっていると、なんだか後かたずけも癒される感じ。
さんかく山
こちらは施設ではありませんが、ごく数分の山登りを体験できるキャンプ場の中にある山っぽいところ。
「さんかくやま」の入口はハンノキサイトからミズキサイトに向かったところにあります。
おぼろげな道らしき道を登りきると、木々の間から見浦牧場が見渡せます。
ちなみにこの牧場付近だと夏は天の川を観賞することができるそうです。
小板キャンパーは道路の脇に寝そべって星空観賞をするとか。
マイル子が行った時はちょう雲がかかって見えなかったので、次はリベンジ!
自生する植物(夏)
もともと草花も好きな奥様が、登山中やキャンプ場開設にあたっていろいろ勉強された結果、場内にはありとあらゆる草花が自生しています。
その中でもとっても興味が湧いた、小板まきばの里キャンプ場の植物たちをご紹介します。
ノカンゾウ
ユリのようでユリ科ではないユリのようなノカンゾウの花は
ドングリ2の前にもたくさん咲いていました。
日中は華やかですが、夜になるとつぼみに。
調べるとつぼみは萎えている状態で、一日花と呼ばれると書いてありました。
みょうが
太い茎の下でぴょこぴょこ顔を出すみょうがは初めて見ました。
田舎の自宅の庭には当たり前のようにあるそうです。
マイル子は冷ややっこやそうめんに添えて食べるのが大好きです。
こちらは山椒の実はまだついていませんが、葉っぱはお吸い物やたけのこの和え物にあるあの木の芽。
スーパーで見るよりはるかに大きく、香りも十分!
数枚いただいたのですが使い道が分からず、夜焚き火を見ながら時々香りを楽しんでいました。
って、変ですか?
山のハーブでアロマということで。
小板まきばの里キャンプ場の天気や気温
小板まきばの里キャンプ場の天気はこちらでチェックしていました。
いつもは「安芸太田町」で調べていたのですが、
ここは島根県の「邑南町」で調べるといいですよ。
とのこと。
2週間後から予報が出るので、キャンプや予定のある日の天候を一喜一憂しながら見るのも楽しみ。
標高750mの小板の気温は、さすが広島の避暑地ともいえる涼しさ。
とある夏の小板も日中は30度超えになりますが木陰は涼しく適度に風も吹き、思わずお昼寝をしてしまうほど。
そして夜20時には20度になり、夏なのに焚き火があったかい!
そして朝6時は最低気温15度。
眠っている時はだいたい18~19度くらいだったようで、半そでと長袖シャツ、980円のペラペラシュラフでちょうどいい感じですが、朝は寒さを感じるので、冷え性の方はパーカーなどがあるといいかも。
また冬の雪は12月は降るか降らないか、1月はよほどの暖冬でない限り降り積もり、3月まで残っているとか。
詳しい気温は分かりませんが、奥様はこのあたりの冬レベルだとモンベルの0番のシュラフを利用して、後は重ね着で調節していたとのことでした。
マイル子も雪中キャンプをしたくていろいろ伺ったのですが、冷静に考えるとまだまだ修行が必要だな、と。
でもいつかは挑戦したいです。
小板まきばの里キャンプ場の周辺風景
小板まきばの里キャンプ場だけでも雰囲気抜群ですが、周辺の風景も見事です。
左に見える古民家は、今では珍しい茅葺き屋根。
のどかな1本道で、右手に突然現れる「ポツンと杉林」を入れば河内神社。
「昔こんな風景のところで生活していたなぁ」という方や、「お盆に遊びに行ったおじいちゃん、おばあちゃんのところってこんな感じだったなぁ」という中高年の方は特に郷愁をくすぐられることでしょう。
マイル子もたくさん写真を撮りましたが、小板まきばの里キャンプ場の公式サイトでとても素晴らしい写真をアップされているので、ぜひこちらをご覧ください。
こういった場所になじみのない方も、新鮮な気持ちで日本の風景や自然を身近に感じることができると思います。
秋の紅葉の季節にもキャンプに訪れたいです。
見浦牧場と見浦牧場ミートセンター
見浦牧場と見浦牧場ミートセンターは、小板まきばの里キャンプ場の奥様の妹さんが営む牧場と見浦牛専門店。
見浦牧場
放し飼いの時間は決まっていないようですが、運が良ければ道路を横断も見られるそうです。
牛舎は見たことあるけど、よくよく考えたら広島で牧場を見たのは初めてかも。
朝の散歩で牛舎にいる見浦牛を見ることができました。
見浦牧場ミートセンター
小板まきばの里キャンプ場から歩いて数分のところにある『見浦牧場ミートセンター』。
広島和牛の「見浦牛」は絶品で、こちら『見浦牧場ミートセンター』は卸価格で販売してくれるので、小板まきばの里キャンプ場を利用される時は食べなきゃ損!
右の牛串は200グラムで1,000円とめっちゃお得な和牛!
左の焼肉のお肉も、もちろん最高!
叙々苑もびっくりの美味しさですよ!
『見浦牧場ミートセンター』はキャンプ場を右に出て下るとあります。
もしお店が空いていなくても、姉であるキャンプ場管理人さんが代わりに売ってくださるので大丈夫!
営業時間は明確にはされていませんが、平日はだいたい午後から、土日なら朝から開店しているとのこと。
そういえば週末の朝散歩していると、朝5時から店内は明かりがついていました。
ゴールデンウィークやシルバーウィークなどの大型連休の時は、イベントとしてコロッケやメンチカツ、牛串など普段販売されていない商品も並びます。
たくさん必要な時は電話で予約すると確実ですよ!
戸河内の道の駅で購入したあらびきわさびを付けて♡
はぁ~、シンプルな味付けでも肉の旨味が広がり・・・美味しすぎる~♡
ほんとに安くて冷めても美味しい見浦牛は、小板キャンパーにも大人気です。
でも持ち込んだほかの料理と一緒に食べていると、さすがに焼肉までにギブアップ。
翌日マイル子は、今回のキャンプ土産に牛串を3パック購入して帰りました。
もちろん持ち帰った焼肉ともども大絶賛でしたよ♪
まとめ
小板まきばの里キャンプ場は、これからもっと拡張し将来は展望台を作りたいと、新しい人生を常にポジティブに楽しんでいらっしゃるお二人が共同で経営されています。
全国では当たり前にあるようなサイトがついに広島にも登場したな、というのが率直な感想で、広島では一歩前を行く新しいタイプのキャンプ場だと思います。
これだけでは足りないくらいまだまだお伝えしたいことがたくさんありますが、それはまた別の機会に。
リピーターが多いこちらは、ファミリーだけでなくぜひソロキャンパーさんにも激推ししたいキャンプ場です。
ぜひ一度足を運んでみてください。
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