韓国グルメで最近じわじわ人気が出てきているカンジャンケジャンは、ワタリガニを醤油漬けにした、韓国の辛くないグルメのひとつです。
生のワタリガニを楽しむ料理なので、臭いが気になりましたが、ソウル東部のお店で食べたカンジャンケジャンはとても美味しかったです。
カンジャンケジャンって何?
カンジャンケジャンは水や砂糖、醤油、ネギなどを入れた漬けだれの中に、生きたままのワタリガニを入れて数日間冷蔵庫で寝かせた、「生のワタリガニの醤油漬け」です。
そういえば、生のワタリガニの料理ってありそうでなかったなぁ。
カンジャンケジャンは生のワタリガニをいただく料理なので、新鮮なワタリガニである必要があります。
カンジャンケジャンの食べ方
カンジャンケジャンは食べやすい大きさにあらかじめ切り分けられています。
そして、そのワタリガニに吸いつきながら大胆に食べるのが韓国での正しい食べ方です。
手の汚れが気になりますが、ちゃんと手袋やハサミも用意されています。
ワタリガニの身をしっかり食べ終えたら、甲羅のなかにご飯を詰め、残った味噌と醤油でまぜまぜしていただきます。
余りのおいしさに、韓国では「ご飯泥棒」とも呼ばれています。
ワタリガニの旬
ワタリガニの旬はメスとオスで違います。
メス:12月から6月の初旬まで
赤い内子が美味しい時期で、特に春の4~6月のメスの内子がよりしっかり入っていておすすめ。
オス:7月から10下旬まで
オスには内子や味噌は全く入っていませんが、身詰まり、身の甘さともにメスを大きく上回ります。
もともと日本でも多く生息しているようなので、カンジャンケジャンを食べに韓国へ行かれる場合、九州の旬の時期を参考にして韓国に行かれるとよいでしょう。
ただ、カンジャンケジャンは内子や味噌の存在も重要なようですから、メスが旬の時期がいいのかもしれません。
ソウル東部の「一味カンジャンケジャン」
韓国旅行へ行ったら、絶対に食べたいと思っていたカンジャンケジャン。
ソウルにはたくさんの美味しいカンジャンケジャンを食べさせてくれるお店がありますが、ちょうど宿泊していたホテルのそばにあったお店が「一味カンジャンケジャン」
諸事情で朝食にいきなりカンジャンケジャンを食べることになりましたが、これが意外にイケるんです。
一味カンジャンケジャンは全く臭くない
美味しいという評判と一緒に、時々こんな声も。
「カンジャンケジャンは臭い」と・・・。
絶対外したくない、でもあまりお高いのはちょっと手が出しづらいとわがままなマイル子でしたが、こちらはけっこうリーズナブルでした。
なので、臭いのことは忘れてホテルから近いことと、値段の安さで「一味カンジャンケジャン」に決定。
朝の寝ぼけ眼で行ったのですが、早速ひとくちいいただくと目が覚めました。
「想像をはるかに超えて美味しい!」そして「全然臭くない!」
マイル子が行ったのは1月下旬だったので、メスの旬の時期。
カニの身は確かにどちらかと言うとトロンとした印象でしたが、カニ味噌も内子も程よく入っていて、しつこくない漬けダレのおかげで、カニの甘さがより際立っています。
テーブルにはエプロンと手袋が用意されていて、カンジャンケジャンが到着したらそれらを身に着けます。
そしてあとはひたすらカニにかぶりつきます。
カニを食べている時って普通静かになるのですが、生のワタリガニであることや、人目も気にせずカニをしゃぶること、たくさんついてくる初めての味のおかずに、美味しいやら楽しいやらでおしゃべりが止まりません。
「ご飯泥棒」に挑むときは、加減というものはなくなり、ご飯をてんこ盛りに。
カンジャンケジャンのお皿に残った漬けダレを少し足してこぼさないようにまぜまぜ。
カニ味噌がなくなっても、タレがあれば大丈夫です!
カンジャンケジャンのお値段
カンジャンケジャン(中) 75000ウォン
女性3人で行ったので2~3人前の(中)を注文。ご飯、おかずも付いてきます。
ソウル中心部では一人分が35000ウォン前後なので、たくさん食べるときにはかなりお得だと思いませんか?決して味やカニの質が低いということではなく、ソウルから離れている分安く提供できるのだと思います。
冬は床のオンドルが温かい
ソウルの飲食店は席と席の間が狭く、一旦奥に座り込むと出るのが少々大変な印象でしたが、 こちらはお座席のみで圧迫感がありません。
1月朝で外はマイナス10度ととても寒かったのですが、店内は広いのにとても暖かいです。
お座敷ですが、床下暖房のオンドルがじわっと冷えた体を温めてくれ、ゆっくりカンジャンケジャンを楽しむことができます。
ちょっと中心部から離れるけど行く価値あり!
「一味カンジャンケジャン」があるのは、ソウル東部の長安洞 にあります。
地下鉄5号線長漢坪(チャンハンピョン)駅 3番出口から徒歩約17分と結構歩くので、ソウルから行くときは駅からタクシーを使ってもいいかもしれません。
韓国はタクシーも安くて、ソウルからでも1000円くらいで到着するはずです。
目いっぱいカンジャンケジャンを堪能するならぜひ!
一味カンジャンケジャン
住所 | ソウル特別市 東大門区 長安洞 367-3 |
営業時間 | 24時間 |
定休日 | 年中無休 |
持ち帰りも可能
カンジャンケジャンの消費期限は冷蔵庫保存で3日間なので、日本への持ち帰りも可能です。
「一味カンジャンケジャン」もカンジャンケジャンの持ち帰り対応していて、もともと日本からの観光客が多いため、日本に持ち帰ることを伝えたらきちんと包装してもらえます。
検疫の心配もありますが、そもそも海は世界中でつながっているため、よほどの海産物でない限り申請はいらないと聞いたことがあります。
カンジャンケジャンではありませんが、いかのキムチを韓国から持ち帰った時、お店の人がばっちり梱包してくださいました。
何も考えずにたまたまスーツケースに入れていたので大丈夫でしたが、一緒に行った友人は機内持ち込みにしていて、保安検査でひっかかりました。
でも一連の手続きをして、預入れに変更してもらい事なきを得ました。
ただ万全を期すためにも、一度農林水産省の水産防疫班に確認を取ることをおすすめします。
まとめ
韓国名物カンジャンケジャンは新鮮なカニを扱っているお店を選べば、臭いどころかワタリガニの新たな美味しさを知ることができます。
ソウルからちょっと離れますが、「一味カンジャンケジャン」はとても安く新鮮なワタリガニの醤油漬けを落ち着いた店内で食べることができるのでおすすめです。
また、自宅で作れるレシピもさまざまなところで公開されているので、ワタリガニの季節になったら、オリジナルのカンジャンケジャンに挑戦するのも楽しそうですね。
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