龍山寺(ロンシャンスー)は台北で随一のパワースポットとして有名で、いつも観光客でにぎわっています。
MRTの龍山寺駅から出るとすぐにその個性的な風景に、いきなり「ディープ台湾」を突き付けられます。
しかし龍山寺に一歩足を踏み入れると、そこは神聖な空気に包まれているのです。
読経の時間に訪れた台北の龍山寺も「ディープ台湾」でした。
龍山寺の早朝の治安
龍山寺と言えば、結構治安について語られることも多いかと思います。
マイル子が台北旅行をしてダントツで「ディープな台湾」を感じたスポットでした。
ディープな台湾と簡単に申しましたが、マイル子が言う「ディープな・・・」とは、人のあらゆる生き方や趣向をすべてオープンに、より明らかにした、という意味で使わせていただきました。
朝の龍山寺駅と周辺
龍山寺は朝6時から訪問できるとのこと。
マイル子の旅はいつも朝6時ホテル出発がお決まりです。
幸い台北は朝早くから開いている朝食屋や観光スポットがたくさんあるため、予定を立てやすいのですが、すがすがしい落ち着いた朝にお寺を訪れるのも風流だと思い龍山寺をチョイス。
ひとりで勝手に神聖なイメージを頭に浮かべながら龍山寺に到着。
・・・。
・・・。
・・・。
いや、違う、いや、これが正しいのか。
正直言います。
ちょっと怖い・・・。
龍山寺駅を龍山寺方面に出ると公園があるのです。
そこにあるベンチに超ビンテージスタイルで自然のままのヘアスタイル、中には上半身が生まれたままの姿のおじさんたちがわんさか座り、碁を打ったり、おしゃべりしたり、ぼんやりしたり思い思いに過ごしています。
煙や煙を出し終わった後の焦げた紙のスティックもそこら中に散らばっています。
龍山寺は赤い半月の木片をコロンと転がして願いごとをして心の洗濯に行くところだと思っていたマイル子は、本当に衝撃でした。
すぐそこに龍山寺が見えているのですが、それすら遠く感じました。
なので、急いで正面写真を撮って一気に龍山寺前の道路を横断。
するとお供え物を売る屋台やお坊さんがいました。
ホッとひと安心。
帰りにもう一度同じルートを通ってみましたが、よく考えるとこのおじさんたちにしたら、中国語も話せないチョイ旅人のマイル子の方が・・・なのかな、と。
もちろん旅には危機を感じたら警戒もしないといけないのですが、龍山寺の朝はディープで飾らない台北だったということ。
なんだかちょっと自意識過剰になりすぎた感もありました。
神様は人を区別したりしないのですから。
女一人旅の注意点は、特にありません。
普通に旅のトラブルに気を付けるのと同じ程度で大丈夫です!
で、ここからなんですが、龍山寺の門の中はこれまた想像しなかった風景でした。
龍山寺の日常課誦を拝観
何も知らず朝の7時前に龍山寺に到着すると、大勢の黒装束の人達や台湾人の方々が龍山寺の境内をグルグル回りながらお経を読まれていました。
後で調べると、朝6時過ぎから日常課誦が始まるようで、これもこれで「ディープ台湾」。
マイル子が行った時間はちょうどお供え物が出そろったころのようで、鮮やかなフルーツや野菜台湾のお菓子などがお皿に盛られ並べられていました。
皆さん熱心に信仰されているようで、境内を歩きながらお経を唱え、一通り周ったら本殿の脇でジッとお経を唱えていらっしゃいました。
ブレブレですみません…
観光客も行う赤い三日月の形をした「筊杯(ジャオベイ)」の木片があるところも、信者さんで埋め尽くされ、とても観光客がおみくじを引ける雰囲気ではありません。
邪魔にならないよう写真だけ撮らせていただきましたが、どこを歩いても信者さんのお経の姿と声が響いていて、なんかそのお経でマイル子も護られている気分になりました。
龍山寺日常課誦
朝 6時10分
夕 16時
龍山寺の建築は芸術
龍山寺は艋舺清水巌、大龍峒保安宮と合わせて「台北の三大廟門」と言われています。
天と地の調和を象徴する昇り龍と降り龍の蟠龍柱や、雨を降らせる力を持つ龍と固い愛の象徴である鳳凰が鎮座する屋根など、繊細な装飾や鮮やかな色使いは見ていて寺院のレベルを超えてます。
今はろうそくを使っていないらしいですね。
夜は幻想的なライトアップも見れるようです。
龍山寺の滞在時間や入場料は?
龍山寺の美しい建築物や信仰心熱い参拝者さんたちを見ていると、それだけであっという間に時間が過ぎていきます。
今回は読経の真っ最中だったので、あまり邪魔にならないように写真を撮りながらササッと周り、おみくじをしなくても30分程度でした。
おみくじをしたりする場合、もう少し時間を見ておいた方がいいでしょう。
ちなみに参拝料やおみくじは無料で、お守りはたくさんの種類があって35元くらいから!
龍山寺
営業時間:6時~22時
休業日:年中無休
拝観料:無料
まとめ
龍山寺の朝の治安は見た目とは違い、朝早くから人通りがたくさんで活気かありながらも、落ち着いた空気が漂っています。
旅に油断は禁物ですが、龍山寺周辺は台北の他の地域と雰囲気が違うだけで、特別に構える必要はありません。
龍山寺駅周辺では、胡椒餅や魯肉飯(ルーローハン)など台湾グルメを楽しんだり、 華西街 の「吉利字画」で花文字を描いてもらうこともできます。
貴重品と体調の管理をしっかりと行い、龍山寺でたくさんのパワーをチャージしてください!
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