2021年8月、Banksy(バンクシー)は公式インスタで「スプレーケーション」として9つのアートを公開しました。
中には「これいいの~?」という明らかな器物破損シーンもあり、アートと罪の境界について考えてしまいました。
そこで、バンクシーの2021年の「スプレーケーション」の9作品と、バンクシーの行為は器物損壊になるのか調査してみました。
Banksy(バンクシー)のスプレーケーション2021の作品まとめ
「ステイケーション」とスプレーアートをもじった「スプレーケーション」で2021年夏を満喫したBanksy(バンクシー)。
もともと作品に対し「バンクシーでは?」とウワサはあったそうですが、バンクシー公式インスタの公開でやっぱり・・・、と。
カクテルを片手にくつろぐネズミですが、コロナがくつろいでいるということでしょうか。
だとしたらこのままずっと休んでいてほしい。
お母さん、狙われていますよ!気を付けて!かな。
「HIT HYPP」という文字もバンクシーなのでしょうか。
バケーション中は宿も高騰しますよね。ヤドカリにとっては本来タダのはずなのですが。
沈みかけの「運命共同体」の舟で水をかき出す少年と、それを手伝わない子どもら。
指示を出すだけの少年の将来は・・・?
ビール片手に舌を出す銅像。聖職者も人なのです。
器物破損だらけの少年と砂の城。
バス停留所にて。屋根の上の男女の50年後が屋根の下の男女?
馬にさえスプレーケーション。ってドールハウスですが、実はこれ屋外。
「中途半端にやってもしょうがない!」
バンクシーのキャンピングカー。
Banksy(バンクシー)のスプレーケーション2021の器物損壊シーン
Banksy(バンクシー)のインスタで衝撃だったのがこちら。
少年と砂の城の制作シーンなのですが、思いっきりハンマーで歩道のタイルを割っちゃってるんですよ。
「えーっ?いいのー?」と思わずハラハラして見ていました。
Banksy(バンクシー)の作品は「器物損壊ではないの?」と思ってしまうのですが、ロンドンでは捕まる様子もなく、インスタにアップしても平穏な空気が流れているようです。
故意なのにこれってなんで?って思いませんか?
その理由なんですが、
損壊とは、「物の効用を失わせ使えなくする行為、またはその物の価値を下げる行為」
という意味だそうです。
解釈としては物の価値が下がるのであれば器物損壊だけど、アートなどで価値が生まれるなら器物損壊には当たらない、という考え方のようです。
もちろんその場所の所有者が訴えた場合話は別ですが、撤去することはあっても訴えてはいないようですね。
もちろん不快になる場合は訴えるべきではあると思います。
ただ、バンクシーは建物や設備を破壊しているかもしれませんが、直接的な被害者はいません。特に弱者は傷つけていないような 。
「そうはいっても人の物に手を出しちゃダメだよ。」という意見はちろんその通りですが、突き抜けるまでやり続けることができた人ってシンプルにすごいと思います。
まとめ
Banksy(バンクシー) 2021年の「スプレーケーション」作品。
どれもバンクシー視点の客観的なバケーションのコアな部分が垣間見れるちょっと面白い作品です。
器物損壊に当たらなくもないですが、そこはバンクシー。
今回も落書きを見事アートに昇華させたようです。
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